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僕のキーボードの話を改めてさせてくれ

組み立てるのが楽しいんですよね。その後実際に使うかどうかは実はどうでもよかったりする(いや使えよ)。 というわけでこの記事は 100% 自分語りです。

Corne Cherry (foostan 氏)

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メインで使用している Corne Cherry

Corne Cherry V3 - 遊舎工房

2021/02 ごろからメインで使っているものです。40% キーボードの中では比較的有名なモデルだと思います(そもそも 40% がマイナーとか言わない)。 42 キーしかないので Fn キー行はおろか数字キー行すらありません。ということで、足りないキーは基本的にレイヤーを切り替えて打つことになります。 左手親指の △ / ▽ キーがレイヤー切り替えで、押さない状態も含めて合計 4 レイヤーを切り替えられます。

  • Default (押さない)
    • アルファベット
    • よく使う記号
    • Shift, Space, Enter, Alt, Backspace
  • Lower (▽)
    • 数字
    • その他の記号
    • F1~F6
    • カーソルキー, Windows, 無変換, 変換
  • Raise (△)
    • F7~F12
    • Insert, Delete, Home, End, PgUp, PgDn
  • Adjust (△▽)
    • テンキー部分
    • キーボード側設定(ライティングとか)

Esc, Tab, Ctrl は固定配置です。そんな感じなので設定可能な延べキー数はだいたい 150 ぐらいですね。

もう一つ特徴的な点があるとすれば左右分割なことでしょう。自作キーボードではともかく、既製品のキーボードではほとんど見かけない気がします。 分割キーボードのメリットを挙げるとすれば、僕は「デスクの上で移動するときに配置の自由度が高くなる」というのを推したいです。さまざまな事情でキーボードをどかす必要があるときに、たとえば折り曲がった配置でどかすことも可能ですからね。

さて、分割すると RFV ~ UJM 列付近で出張押しができなくなるという割と深刻な問題が発生します。僕はなんとか克服できましたが、克服できるかどうかと克服して入力速度をキープできるかは個人差がありそうなので一概におすすめはできません。

構成の変化について

使い始めて 1 年半強たつのですが、様々な改造やオーバーホールを経て最初期のものとはほぼ別物と化しています。テセウスのキーボードやね。

まず最初に作った時点で左手側の LED が死んでいました。これは僕が単に初の自作キーボードで手際が悪かったのが原因ですね。 というわけでほどなくして仕事用というていで 2 台目を購入して組み立て。そうしたら今度は右手側の LED が死んでしまいました。 しかし運良く完動する左手側の組み立てには成功したので、がっちゃんこすることで両手が完動する組と両手とも LED が死んでいる組ができました。

そのあと数週間後ぐらいに、キーキャップを完全に無刻印のものにしました。 最初に付けたキーキャップには自作の刻印を熱転写シートに印刷したものや透明なシールに印刷したものを貼っていたりしたのですが、その頃にはもう配列を完全に覚えていたのでいらねえじゃんとなったわけですね。 DSA プロファイルの半透明な無刻印キャップを付けまくることでライティングも綺麗に見えるようになりました。

で、数ヶ月前にキースイッチを Gateron Brown から全て ZealPC Sakurio に換装しました。 それまでタクタイル軸しか使ったことがなかったのでリニア軸がどんな感触なのか気になっていたというのもありますし、単純に打鍵音がちょっとうるさかったというのもありました。深夜に使ってると特に高音が響くんですよね……。 結果的にめっちゃ静かになりました。なんというか、高級そうな音が鳴るようになりました。よかったね。

キースイッチ換装から 1 ヶ月もたたないうちに、両手側の基板部分を完全に作り直しました。 というのも、1 年以上使用したせいかかなり左手側の LED の色制御がおかしい感じになってきていたんです。適当にバンバンやるだけで色が代わったり、なんならキー押しただけで色が変わることもありました。 基本的に自作キーボードに使われている RGB LED は色情報をシリアルデータで受け取って自分の分のデータだけ抜いて後続の LED に送信する感じになっていて、ハンダが甘くなるなどでこの信号が正しく伝わらなくなると色が狂うんですよね。 それが気に入らなかったので思い切って特に異常がなかった右手側も作り直してしまいました。キー数が少ないおかげで比較的短時間で作業を完了できるのはこのキーボードのいいところの一つですね。

で、つい先月キーキャップをまた換装しました。具体的には KBDfans NP Crayon に換装しました。 先般のキーキャップ入れ替えの際に無刻印のものにしたのにはもう一つ理由があって、「矛盾のない刻印をもつキーキャップセットがほとんどなかった」というのがありました。 JIS 配列用のを探せばあるにはありますが、そうすると今度は傾斜やメタキーのサイズが合わなくなってしまいました。かといって普通に US101 ベースのものを流用しようと思うと、右下にある「\ _ ろ」の刻印に相当するキーが一切存在しないのです。 しかしながら、このセットは文字以外のアイコンが印字されているキーが多く含まれており、かつメタキーの長さ違いも豊富、そして何よりデザインがかわいいというまさに 100 点満点なセットだったのです。 よかったね。

Cannonball カーソルパッド (はやしたろう氏)

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主にスクロールなどに利用している Cannonball

Cannonball カーソルパッド - 遊舎工房

ロータリーエンコーダーが 3 つ付いてるちょっと面白いマクロパッドです。あと Kalih Choc スイッチ対応なので薄い。

僕はこれを専らイラストの詳細な閲覧に使っていました。3 つのエンコーダーにそれぞれズーム・上下スクロール・左右スクロールを割り当てて、キーの部分にはカーソルキーを割り当てれば……あとはわかるな? イラストの「特に気になる部分」を拡大したり、移動したりするのが格段に楽になったのです。しかも片手で。片手が空くんですよ!いいですよね!!

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最近組み立てた Navpad

Navpad 1.0 - 遊舎工房

遊舎工房の実店舗に行ったときについでにキットを買いました。キースイッチは Akko Jelly Blue、キーキャップは先述の Crayon で未使用だったものを流用しています。ちょうどいいかんじに使い切れた。 まだ自分用のキーマップも考えていませんが、Cannonball に割り当てていた機能も入れつつにメディアキーも入れておきたいなあと思ってます。 Spotify の操作が面倒なので……。

おしまい

こうして見ると同じような役割のキーボードを複数作るというよりは色々なポジションに位置するキーボードを作っているという感じがしますね。 最初に作ったのが Corne Cherry でめっちゃキー数が少なかったからというのが影響しているのかもしれません。

コスパが良いとはいえませんが、やはり組み立てとファームウェアいじりが楽しいのでやめられないですね。ご家庭にハンダ付けの道具一式がある方はマクロパッドからでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?